ライトコインの半減期が2019年8月5日の夜に到来|バイナンスは「マージマイニング」の影響力を考察
ライトコインの半減期が到来
仮想通貨ライトコイン(LTC)の半減期が5日 19:05(日本時間)に到来し、マイナーへの報酬が半減しました。
https://twitter.com/FranklynCrypto/status/1158322701049704449
半減期とは、マイナー報酬が半分に減少する時期のことです。
総発行量が決められている仮想通貨ですが、需要と供給の観点からは、その供給量が減る半減期には仮想通貨の価格が上昇するといった予測がされることも多く、多くの市場参加者が注目しています。
しかし、半減期は明確にその時期が設定されているわけではなく、開発陣営から「半減期がいつか」という告知がなされるわけでもありません。
一般的に、半減期は「特定の数のブロックが生成された時点」という設計がなされており、仮想通貨の「一定の時間間隔でブロックが生成される」という特徴から、半減期が予測されることとなります。
「仮想通貨の半減期」は多くの市場参加者が注目するイベントであることは前述しましたが、今回のライトコインの半減期についても例外ではなく、様々な専門家が意見を述べていました。
一般的に、イベントが発生する前に情報が投資家に行き渡るため、イベント発生時にはその情報は「価格に織り込まれた状態になっている」ことが多くあると言われています。
今回のライトコインの半減期についても、既に情報が価格に織り込まれており、価格上昇は起こらないだろうと考えている専門家も多い状態でした。
半減期における「マイナー」への影響
半減期の影響を最も色濃く受けるのは「マイナー」でしょう。
マイナーはマイニングによる収益を増やそうと、マイニング機器に多額の投資を行っています。
マイナーにとっては、マイニング報酬が半分に減じられる半減期は「歓迎しないイベント」であることは間違いなく、この半減期により、多くのマイナーが廃業となる(参入を取りやめる)ことになるといった見解も存在しています。
これに関して、仮想通貨取引所バイナンスの研究部門であるバイナンスリサーチは、「マージマイニング」という仕組みが、この問題を解決するのではないかという調査結果を発表しています。
マージマイニングとは、マイニングにより実行された計算処理の結果を他ブロックチェーンでも流用できるようにする仕組みです。
マイニングでは、膨大な計算を行い、いち早く計算結果を出した者のみが報酬を受け取ることができます。
この計算結果の流用が可能となれば、マイナーは一つのブロックチェーンでのマイニングで追加的な報酬を得ることが可能となります。
バイナンスリサーチは、ライトコインとドージコインの「マージマイニング」を例として挙げながら、半減期によるマイニング報酬が減じられる影響は、「マージマイニング」により改善できるのではないかという見解を示しています。
なお、ライトコインの次回の半減期は2023年と予想されています。