オーストリア政府、ブロックチェーンを活用したエネルギー計画を発表

環境・エネルギー関連

オーストリア政府、ブロックチェーンを活用したエネルギー計画を発表

1,500以上のメディアに情報発信を行っているアクセスワイアーは13日、オーストリア政府主導のエネルギー計画であるホットシティが、パブリックブロックチェーンを使ってテストネットを立ち上げたことを発表しました。

ゲームのようなシステムを使用

ホットシティとは、持続可能性を念頭に置いたエネルギー効率を上げるプロジェクトで、近隣に送られる廃熱の有効利用についてクラウドソーシングしています。

このホットシティを支えている仕組みは、レベルに応じたポイントを報酬として配布するというゲーミフィケーションシステムで、このシステムをブロックチェーンによって管理しています。

データ収集を自発的かつ遊び心のあるものに

消費量より多くのエネルギーを生産する地区のことを「エネルギープラス地区」と呼びますが、ホットシティもこのエネルギープラス地区を目指しています。

地域で利用できる再生可能エネルギーから暖房や冷房、電力といったものを高い供給量で生み出します。ここでいう再生可能エネルギーは、産業用食品生産やデータセンターのハードウェアからの廃熱なども含まれる場合があります。

こうした産業からの大きな熱源は、しばしばすでに特定され利用されています。しかし、データが古くなっていたり、必要レベルまで細分化が進んでおらず無駄なエネルギーの小さな発生源の特定が困難です。

ホットシティを使用することで、市民は現場での検査や写真、グーグルマップなど、さまざまなソースから情報を見つけて送信することが可能になります。

ブロックチェーンの持つ透明性を生かしたシステム

ホットシティの大きな特徴は市民レベルでも参加できることです。

このようなシステムを活用するためには、

  • 誰でも簡単にアクセスできる
  • 自分が獲得しているポイントが確認できる
  • 報酬を円滑に配布できる

などの機能を持つプラットフォームが必要であり、これらの条件を満たすためにブロックチェーンが使われています。

またブロックチェーンには改ざんしにくいという特徴があるため、不正手段によってポイントを獲得するといったことを抑制することができます。

オーストラリア政府から31万ユーロの助成金

このプロジェクトは、オーストリア連邦 気候行動・環境・エネルギー・モビリティー・イノベーション・テクノロジー省(通称BMK)から31万ユーロ(約3,650万円)の助成金を受け取っています。

また、この助成金はオーストリア研究促進機構によって処理されている「第5回未来都市」プログラムを通じて提供されます。

このプロジェクトは、オーストリアブロックチェーンセンターとオーストリア商工会議所からオーストリアブロックチェーン賞を受賞しています。

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