メタバースの環境コスト|自分のカーボンフットプリントを知ろう

メタバースの環境コスト|自分のカーボンフットプリントを知ろう

過去20年のインターネットの急速な発達により、データの保存やサーバーへの電力供給などでより多くのエネルギーが必要とされるようになりました。

今後、メタバースが台頭するにつれて、さらに環境に多大な圧力をかけることが予想されます。

メタバースでは他のユーザーとのコミュニケーションはもちろん、買い物や不動産の購入、コンサートへの参加、アバターのカスタマイズ、世界旅行などの様々な体験ができるようになります。また、企業にとってはメタバースでの広告活用により、まったく新しいマーケティング戦略を切り開くものにもなります。

しかし、オンラインで行われるイベントが増えれば増えるほど、より多くのエネルギーが必要となり、より多くの温室効果ガスが排出されるため、地球はダメージを受け続けることになります。

テック企業は、バーチャルリアリティとメタバースが出張の必要性をなくし、汚染を遅らせることで環境にプラスの影響を与えると主張することもありますが、一方で、データセンターは、信じられないほどの量のエネルギーを必要とすることから、アナリストは別の見解を示しています。

例えば、マサチューセッツ大学で行われた調査によると、1回のAIトレーニングが平均的な自動車の寿命の5倍もの二酸化炭素を排出すると結論づけています。

また、メタやマイクロソフトなどの大手テック企業は、今後8年間でエネルギー使用量を削減し、最終的には再生可能エネルギーだけで運営することを約束していますが、その約束を鵜呑みにすることはできません。

メタバースがこれからますます伸びていく世界では、大企業が責任を負うのは当然ですが、個人としても自分の役割を果たすことも重要です。

日本の場合、2020年の国立環境研究所の発表によると、1人あたり1年間で平均7.6トンの二酸化炭素を排出しているとされています。

https://twitter.com/taiwa_kankyo/status/1227511059126218753?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1227511059126218753%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fcrypto-nature.com%2Fwp-admin%2Fpost.php%3Fpost%3D8484action%3Dedit

また、イーサリアムチェーンの使用で排出した二酸化炭素は、carbon.fyiにウォレットのアドレスを入力することで確認でき、飛行機利用時の炭素排出量については、ICAO(国際民間航空機関)、日々の生活で排出される大まかな炭素排出量についてはWWFのカーボンフットプリント計算サイトで知ることもできます。

個人でもより環境への負荷の少ない選択を行うとともに、利用可能なカーボンオフセットツールなども活用していきましょう。

DOVUで持続可能な農家と繋がりカーボンオフセットをする方法