バイナンスが「海外在住の日本語利用者向け」に日本語サービスを再開
仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、約2年3か月ぶりに日本語でのサービスを再開しました。
以前、日本語でのサービスも提供していたバイナンスは、金融庁から無許可で日本人に営業を行っているとされ、警告を受けました。
その時期は、多くの海外に拠点を置く仮想通貨取引所は日本からの撤退を表明し、日本からアクセスできなくなるなど何らかの制限が設けられました。
しかしバイナンスは、日本語サービスを取りやめるだけで、現実的には日本人の利用について制限を設けることはなく、日本人が利用できる海外の仮想通貨取引所として人気でした。
そのため、現在も金融庁の「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」のリストに掲載されています。
今回のサービス再開について、ジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、「海外在住の日本語利用者向けのサービス」と説明していますが、日本人を意識していることは明らかです。
バイナンスは、今年1月にヤフー系列の仮想通貨取引所タオタオとの提携に向けての交渉が始まったとの報道があり、日本の法令に準拠した形で、改めて日本市場の参入を目指すとの憶測も流れました。
今回の件について、CZは「日本の法令に完全に準拠している」と説明していますが、
金融庁はどのように捉えるのか?
日本のライセンスを取得する海外の仮想通貨取引所も現れ始めていますが、バイナンスの日本進出は、どのような形で進められるのか?
注目が集まります。