カナダの醸造学校がブロックチェーンで材料を追跡できるビールを販売

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カナダの醸造学校がブロックチェーンで材料を追跡できるビールを販売

カナダのアルバータ州にある醸造学校オールズキャンパスが18日、バーレイトレイル(Barley Trail)という新しいビールを発表しました。このビールは、QRコードとブロックチェーン技術を使って材料を追跡できるビールです。

ブロックチェーンで材料を追跡

従来のデータベースでも情報を集めることは可能でした。しかし、セキュリティ対策やコストなどの観点から、データの公開は限定されていました。

これに対してブロックチェーンでは、公開されることが前提となっており、個人の持つパソコンやスマートフォンなどからも情報を確認することが可能です。また、これらの端末はデータベースにもなるため情報が広く分散されます。このため情報が改ざんされても真偽の判定ができるというところが特徴となっています。

こうしたブロックチェーンの特徴は既に幅広い分野で利用されており、食料に関しては「本当に表示通りの場所で生産されたのか」「どのような育て方がされたのか」といった情報の公開が進んでいます。

今回のビールのような加工食料では、材料となっている食品を直接確認することが出来ません。情報源となるのは、パッケージなどに書かれている成分表示などに限定されています。

ブロックチェーンを使うことで消費者自身が、本当にパッケージなどに書かれている通りに材料が使われているかなどを確認することができることで、商品に対する消費者の信頼が上がると考えられています。

複数の農業関連組織などが共同研究

バーレイトレイルは、フィールドトゥグラス(Field to Glass)というプロジェクトから生まれた製品です。

このプロジェクトは、ディサイシブファーミング(Decisive Farming)、グレインディスカバリー(Grain Discovery)、レッドシェッドメルティング(Red Shed Malting)、オールズカレッジスマートファーム (the Olds College Smart Farm)という4つの農業関連組織によって共同研究されています。

ソフトウェアを使い自動的に記録をキャプチャ

今回使用されたソフトウェアは、マイファームマネージャー(My Farm Manager)とクロプティビティ(Croptivity)です。これらのソフトウェアはフィールドタスクとインベントリを管理し、効率的かつ自動で記録をキャプチャします。

さらにオプティマイズ(Optimize)Rx-sおよびRx-fという可変レートテクノロジーも使用されています。このテクノロジーは一定の栄養素を獲得するために必要な播種量を計算するものです。

これらのテクノロジーを駆使してオールズカレッジスマートファームで大麦を収穫し、レッドシェッドメルティングで浸漬、発芽、乾燥の3ステップを実行します。

こうした製麦工程によって収穫された大麦は、学生とスタッフによる醸造と包装のために、再びキャンパス内のオールズカレッジ醸造所に戻ってきます。

現在バーレイトレイルは、オールズカレッジブリュワリーの小売店で販売されています。

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