ファイルコインと開発者向けツールを作成するトリュフがコラボを発表
ブロックチェーン開発者向けのツール作成しているトリュフ(Truffle)は7日、IPFS関連の仮想通貨であるファイルコイン(Filecoin)とのコラボレーションを行うことを公式ブログで発表しました。
トリュフはコマインドツールを強化し、ファイルコインに直接展開するために必要なものをすべて提供すると明言しています。
テクノロジーが成熟するために時間が必要だった
IPFS(Inter Planetary File System)の特徴のひとつである分散型ストレージは、特定の企業に頼らず、個人の所有するパソコンやスマホなどの記憶領域にデータを分けて保存する仕組みです。
さまざまな端末の記憶領域に少しずつデータを分散して保管することで、ある領域に預けたデータが引き出せなくなったとしても被害を小さく済ませることができます。
ただし分散型ストレージを使うためには、送受信速度の安定化や、無料でのサービス利用が困難であることなどが課題となっていました。
適切な時期
トリュフは創業以来、開発者が完全に分散型アプリケーションを構築できるように、分散型ストレージネットワークを統合することを望んでいました。
ファイルコインは今夏、メインネットのリリース予定を控えていることから、トリュフはこのメインネットに開発者がアクセスできるようにする適切な時期だと考えています。
ガナッシュもファイルコインをサポート予定
ガナッシュ(Ganache)とは、トリュフが開発したイーサリアムブロックチェーンの開発アプリケーションで、スマートコントラクトなどのテストやコマンドの実行などに使うことができます。
このガナッシュもトリュフ同様、ファイルコインに対してモジュール化されたシミュレーターを提供することを発表しています。
今年の夏から秋にかけて、ガナッシュコアの一部としてファイルコイン シミュレーション ライブラリを作成し、秋から冬の交換にかけてグラフィックバージョンのガナッシュでサポートを提供する予定です。