VISA、米ドルステーブルコイン「USDC」での直接決済が可能に
英ロイターの報道などによると、クレジットカード大手のVISAは、米ドルにペッグしたステーブルコインのUSDコイン(USDC)の直接決済を開始する予定だと発表しました。
VISAは3月に入って仮想通貨決済サービスなどを提供しているクリプト・ドットコムとグローバル・パートナーシップを結んでおり、今回のサービス開始はその一環です。
USDCはイーサリアム(ETH)ベースのERC20トークンで、米ドルのペッグ通貨としてはテザー(USDT)に次ぐシェアを持っています。
クリプト・ドットコムの決済機能を利用してVISAカードを利用する場合、従来は仮想通貨を一度法定通貨に換金したうえで、支払いを行う仕組みになっていました。
直接決済を開始することで、決済がETHのブロックチェーン上で行われることになります。決済に利用されたUSDCは、仮想通貨管理会社アンカレッジのVISAのウォレットに直接入金されます。
VISAは最終的に、中央銀行デジタル通貨(CBDC)での支払いに対応するとしており、ビットコイン(BTC)をはじめとする他の仮想通貨もカバーしていく予定だと説明しています。
サービス開始については「仮想通貨でビジネスを管理するフィンテックのニーズに対応する、重要なマイルストーンとなる」としています。