ヘデラDLT活用の再生可能エネルギー証書取引自動化に成功|フランス最大の電力会社EDF
フランス政府が株式の90%以上を保有するヨーロッパ最大の国営電力会社フランス電力(EDF)は、Hedera(ヘデラ)のパブリック分散型台帳技術(DLT)を利用した再生可能エネルギー証書(REC)の自動化を目的とする概念実証(PoC)に成功したと発表しました。
この取り組みはヘデラ評議会にも参加するフランス電力と、大手RECソリューションプロバイダーであるREDEXと、Web3分散型台帳技術(DLT)エンタープライズソリューションRekursive Labsのコラボレーションにより実現したものとなっています。
実証実験はシンガポールのセマカウ島で行われているEDFの持続可能な電力のためのマイクログリッドプロジェクト「MASERAマイクログリッド・デモンストレーター」で実施され、電気自動車の充電ステーションでトークン化されたRECの自動償還に成功したと報告しています。
これにより顧客である電気自動車(EV)のドライバーは、少量のRECをリアルタイムで購入・償却でき、自動車の充電に使用する電力が再生可能なものであることを証明できるようになります。
3社は今後、このソリューションをさらに改良し新しいユースケースを開発するとともに、自動化されたRECサービスを他の再生可能エネルギーの生産者と消費者へ提供する予定です。