コインベースが新たに8銘柄の上場を検討|リストにはバイナンスのIEO銘柄も
仮想通貨取引所コインベースが、新たにアルトコイン8銘柄の上場を検討していることを発表しました。
上場が検討されている銘柄としてリストアップされているのは、Algorand(ALGO)、Cosmos(ATOM)、Dash(DASH)、Decred(DCR)、Matic Network(MATIC)、Harmony(ONE)、Ontology(ONT)、Waves(WAVES)の8銘柄。
いずれも大手仮想通貨取引所バイナンスには既に上場されているアルトコインです。
コインベースはこの発表の中で、
「流通している仮想通貨時価総額の9割をコインベースで利用可能とする」
旨のビジョンも示されており、取り扱い銘柄を増やすことで、ユーザー確保を行いたい姿勢を見せています。
現在、CoinMarketCapによる仮想通貨取引所の取引高ランキング(24時間)では、バイナンスとコインベースの差は大きいものとなっています。
依然として、バイナンスの存在感は大きく、コインベースと比較すると、その取引高は約3倍程の差がひらいています。
今回上場が検討されている銘柄の中でも、Matic NetworkとHarmonyはバイナンスが実施するIEO「ローンチパッド」で過去に販売された仮想通貨で、Matic Networkについては、今年5月に価格が価格が急騰したことも話題となりました。
これは、コインベースから資金提供を受けたというニュースを背景に、コインベースへの上場期待が価格上昇の要因となったのではないかとも言われています。
仮想通貨取引所の競合性が高まる中、バイナンスが一歩リードしている状態が長らく続いています。
分散型取引所「バイナンスDEX」のローンチや証拠金取引サービスの提供開始、定期的に行われるIEO「ローンチパッド」は、市場からの注目を集め、いわゆる「話題性のある仮想通貨取引所」であり続けている点が、こうした状態が続いている要因となっているのかもしれません。
さらに、バイナンスは多くのアルトコイン銘柄を上場していることでも有名です。
コインベースの上場銘柄を増やそうとする動きは、こうした競合他社として最も存在感を示している「バイナンス」を意識したものかもしれません。