アトランティスDAO、インドの水不足地域に分散型給水インフラ提供へ
ベンチャー主導のソリューションに投資し、フロンティア市場の人々の生活向上を目指すMercy Corps(マーシーコープス)と、カーボンクレジットを売買したユーザーにインセンティブを提供しているAtlantis DAO(アトランティスダオ)が提携し、インドの農村部で新しいパイロットテストを開始することを発表しました。
このプログラムでは、カルナータカ州チクマガルール地区の僻地に住む約45000人を対象に、清潔な水資源にアクセスできるよう分散型P2P給水ネットワークを構築し、水の無駄遣いを減らすほか、インセンティブを与えるデジタルインフラの提供を目指しています。
これによりユーザーは、水のリサイクルや雨水、地元の淡水源の採取など保全方法を通じきれいな水にアクセスできるようになり、アプリ上でトークンを獲得できるようになります。
アプリではウォレットを介して水を売買することができ、契約したサービスプロバイダーによって水が配送される予定のほか、水の詳細な情報や貯水権の検証が可能です。
インドでは人口の急増により、一人当たりの水の利用可能量は過去60年間で75%も減少するだけでなく、気候変動によってさらに水不足の危機に瀕している状況です。
今回選ばれた地域は、特にインフラ・仕事・資本の不足により、安全な水と衛生設備へのアクセスが制限され、住民の健康と生活に悪影響を及ぼしています。
今回のパイロットテストが成功し住民の生活が改善されれば、さらなるサービスの拡大が予想されます。